2019/6/1(土)
目的地 上大須
天気 晴れ
メンバー はるき ゴーシュ とらさん
9:30 大学発
11:00 踏査開始
11:20 シカハギ発見
11:52 昼ごはん
14:17 踏査終了
16:00 大学着
猛暑の日々が続く今日この頃、みなさんどうお過ごしでしょうか、本日は後輩の運転でヒヤリハット経験をしながら上大須へ行ってきました。踏査を開始するとさっそくお出ましです。
例の感じで撮りました。サルフンです、さらにはイノシシフンもたくさんありました。サルやイノシシといった動物たちも道路を利用するのですね、いたるところにフンが落ちていました。解体してみるとにおいがすごかったです。とてもワイルドなにおいがしました。
その後、林道に入り尾根を登っていくといたるところにシカハギがありました。それも最近された感じでした。
今年は本当にシカ被害がどこでも見られるような気がしますし、去年まではここまでシカハギを見た記憶がありません。今年はどうなっているのでしょうか
さらに2枚目の木に関しては1周ぐるりと剥がされています。こうなると木は枯死してしまいます。林業被害も多く出ているので心配です。
ある程度登ったところで休憩を取っていると、後輩が地図読みの練習をしていました。
見晴らしがいいところで地図とシルバーコンパスを使い現在地を特定していました。クロスベアリング法という方法で何個かの目標物の磁北からの角度を調べ、地図上に直線を引きます。それらの線が交わったところが大体の現在地となります。現在は主にGPSを利用しているため紙の地図を利用することは少なくなりましたが、このような技術はいざという時に役に立ちます。練習しておいて損はありません。クマ研ではこういった登山における必要なスキルも練習したりしています。
今回特に目を引いたのが生き物たちです。
ギンリョウソウです。キノコのように見えますが、これは腐生植物とよばれる植物の一種で、植物体に光合成で自活する能力がなく、菌類と共生して栄養素を得て生活する植物です。暗い林床に生えるその姿から「ユウレイタケ」とも呼ばれています。似たようなものでギンリョウソウモドキがあります。見分け方としては、モドキの方が薄い褐色を帯びており、透明感が薄いこち、鱗片があまり反り返らないことが挙げられます。またギンリョウソウは液果を作るのに対して、ギンリョウソウモドキは朔果であることも挙げられます。不思議な植物で、すごく心を惹かれますね。
続いては、マムシですね。僕は人生で初めて野生下でのマムシを見たので興奮しました。そんなに珍しい生き物ではないのですが、なぜか今までどうしてか出会えなかったのですごく嬉しかったです。シマヘビやアオダイショウのようなつぶらな瞳とは異なり、この鋭い眼つき、この禍々しい模様、すごく痺れますね。
マムシはクサリヘビ科で、毒をもつ危険な生き物です。頭が三角形なこと、猫のような鋭い眼が特徴です。また胴体は太く寸胴みたいな体形をしています。牙には、強力な出血毒が含まれており、噛まれると最悪の場合は死に至ります。見つけてもあまり近寄らず、遠目から観察しましょう。
今回はシカフン、サルフン、イノシシフンがたくさん見られていい踏査になったと思います。しかし、シカハギが多かったということが非常に引っ掛かります。シカが増えすぎて、シカが農業被害を出さないか心配です。個人的にはマムシが見られたのが本当に嬉しかったです。大学を卒業するまでに本州に生息する8種類のヘビを全部見るという目標がもう少しで達成できそうです。残りはヒバカリとタカチホヘビです。いつの日か会えることを祈っています。
0コメント