踏査報告(水鳥谷)

2019/5/26(日)

目的地 水鳥谷

天気 晴れ

メンバー はるき やましょ いもこ ぎんさん うまこ

9:22 大学発

10:10 踏査開始

10:40 シカフン発見

11:47 昼ごはん

12:07 クマハギ発見

14:10 踏査終了

15:38 大学着



若葉萌える好季節となりました。皆さんお元気でしょうか。

さて、本日は水鳥谷へ行き、踏査してきました。

少し肌寒い先週と打って変わって、灼熱の一日となりました。こんな暑い日は川で涼みたいですね。休憩がてら川遊びをしたりしながら踏査を行いました。

冷たい川で冷やした天然水は非常においしかったです。ちなみにサントリーの天然水は3種類あります。東日本では主に「南アルプスの天然水」、近畿、中国、四国では主に「奥大山の天然水」、九州では主に「阿蘇の天然水」です。硬度が少しずつ違うので、口当たりが変わってきます。一番硬度が高いのが、「阿蘇の天然水」です。硬度はおよそ80で口当たりはまろやかな味わいです。阿蘇山の力強さ、雄大さが感じられ心まで潤される一品になっています。次に硬度が高いのは「南アルプスの天然水」です。硬度はおよそ30ですっきりとキレのある味わいになっています。南アルプスの山々に育てられた名水は体の隅々まで行きわたり、体全身が洗われるような気になります。そして、硬度が一番低いのが「奥大山の天然水」です。なんといっても僕が一番好きな水になります。硬度も20と低く、奥大山に広がるブナ林によって清められたこの水は柔らかな口当たりを与え、甘さも感じられます。ひとたび、喉を通ればその美しい純水によって体、こころまで澄み渡るような爽快感があります。それはまるで草原に駆けていく一陣の風のようです。



天然水のことは置いておいて、林道を歩いていると視界の隅でニョロニョロと動く影が見えました。この色、このサイズ、この雰囲気...見たことあるぞ、そうだシマヘビだ。


このつぶらな瞳、この光沢、かわいいらしいですね...ちょっと噛まれたけど

少し観察させてもらった後、自由にさせてあげるとそのまま枝を伝って木の上へ


あまり木に登らないシマヘビが珍しい。普段は素早く地を這いまわるっている、そのため交通事故いわゆるロードキルに合いやすいのです。みなさんも運転するときは気を付けてください。



その後、休憩をはさみながら進んでいくと木が剥げているところがありました。近づいてよく観察してみると、低い位置に多く、皮も完全に剥がされていました。


これらの特徴よりシカハギだと思われます。シカハギは食料の摂取のために行うと言われています。クマハギに比べつるっとしており、剥がされた樹皮が細かくなって根元に落ちていることが多いです。また山側よりも谷側に多いイメージです。防止策としてテープを巻いていることが多いです。しかし、根本部分にしっかりまかれていないこと、全部の木に巻いていないことなどによって被害は減りません。適切に対策をしないと防止策というものは意味がありません。効果を理解し、管理をしっかり行うことが大切です。



今回の感想としてはシカの痕跡が多いな感じました。やはり今年はシカが多いのではないかと思いました。いたるところに食痕があったり、フンが落ちていたりと非常にシカの気配が感じられます。実は森林被害で一番被害を出しているのがシカです。このまま生息密度が濃くなると下層植生の消失、樹皮の被害なども考えられ、そのせいで地盤が緩くなり土砂崩れなどの災害なども起こると可能性が考えられます。これからこの踏査地はどう変化していくか見守っていきたいです。


(はるき)


岐阜大学ツキノワグマ研究会

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