踏査報告6月27日

2020/6/27(土) 曇天
メンバー:はるき ゴーシュ ツバえもん 新入生W 新入生T

タイムテーブル:
9:25 大学発
10:20 踏査地着&踏査開始
11:24 クマハギ
12:30 昼食
13:30 クマと遭遇
13:40 折り返し
14:28 踏査終了&踏査地発
15:25 大学着
こんにちは、ゴーシュです!2020年度一発目の踏査に行ってきました!今回はクマ研Twitterに連絡をくれた新入生の方2名が来てくれました。では、早速報告をしていきます。
この踏査地は川沿いに林道が続いており、谷沿い、沢沿いの植物が目立ちます。
上の写真は順にマタタビ、ムラサキシキブ、サワグルミの果穂です。この季節に花や果実を現す樹木ですね。
動物も沢山!まだ小さいヤマカガシとタゴガエルです。ここの踏査地ではよく見つかる動物たちです。
しばらく進んでいくと、林道から外れたところにクマハギが!
スギの木に幹回りの半分程度をバッサリと樹皮はぎされてました。樹皮が剥がれるとその部分は栄養が根から葉まで行き届かなくなります。残った樹皮で木の成長をカバーしていくしかありません…。

さらに先を行くと、なんと鹿の骨が沢山!
見つかったのは雄ジカと子ジカの骨です。まだ皮膚や毛も残っていたので、死んでから時間はそこまで経っていないでしょう…。

その後、川で一服、昼食をとるなどしました。
13時近くなり、
ゴーシュ「そろそろ引き返しますか?」
はるきさん「いや、もう少し行けるんちゃう?」
ゴーシュ「じゃあそうしましょうか!」
などと会話しながら歩くこと数分…

突然はるきさんが「クマ!」と叫び、その方向を見てみると、林道の曲がり角(数十m先)で廃トラックから黒い大型の動物が…。クマでした。目視しかしていませんが、成獣だと思われます。クマは我々から逃げるようにして走り去っていきました。

そのとき我々は気づいてませんてしたが、クマはこちらの存在には気づいていたようです。発見者は3人、けが人はいません。

ここで、我々の行動を振り返っていきます。
我々はクマ鈴を持ち歩いており、クマ鈴は常に鳴る状態にあった。
会話はしていたが、クマに聞こえるほどではなかった。
↑(クマが人の存在に気づけばクマはすぐ場所を離れます)
クマ撃退スプレーを携帯していたが、あの場でクマがこちらに向かってきたら噴射は間に合わなかった。
林道であったため、クマの逃げ道があった(逃げ道がない場合、クマは身を守るため、人間を襲って逃げ道を作ります)。
基本、踏査中はクマに遭うようなことがあってはなりません。クマに遭わないためには、我々が今あげたような行動をとらなければなりません。

今回の件では、「いつクマに遭っても良いようにクマスプレーをすぐ構えられるようにしておくべき」、「クマ鈴よりも人の声の方が遠く響くため、掛け声などで人の存在を知らせるべき」といった反省点が挙げられました。

2年前も部員がクマと遭遇するという事件がありましたが、今回の事件とあわせて人の掛け声が有効であることが考えられます。
皆さんも、山へ出掛ける際はこのような対策をとるべきと考えます。

(ゴーシュ)

岐阜大学ツキノワグマ研究会

ツキノワグマ研究会のホームページへようこそ! 当ホームページでは、ツキノワグマを研究する私達の一風変わったサークルの紹介と、 サークルのメンバーによる多くの写真を紹介したりしています。 どうぞごゆるりとご覧下さいませ。 毎週火曜日18時20分から34教室で定例会をしています。 興味を持った方は是非見学にいらして下さい。

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