本日は演習林で踏査してきました!
天候にも恵まれ、心地よい風に包まれながら秋の山を楽しんできました。今回の目的は前回仕掛けたカメラトラップの回収です。いい映像が撮れているといいのですが・・・。
さっそく、春に設置した時の記録用紙をもち、地図を広げ山へ向かいました。今回は1年生の地図読みの練習も兼ねての踏査なので事前にしっかり練習し、踏査に挑みました。コンパスを片手に現在地を割り出したりしながら歩いているとさまざまな出会いがありました
秋山にはさまざまな生き物たちがいます。カケスの美しい鳴き声、色とりどりの紅葉した木々たち、湿った地面からひょっこり生えたキノコ、普段の生活では味わえない刺激がたくさんあり、心躍りました。歩いていると、木の上のクマ棚らしきものがありました。その他にもクマハギやクマフンと、クマの存在がひしひしと感じられる踏査になりました。このクマたちが映っているかとても楽しみでした。
秋山を楽しんだのちに、しっかりとカメラを回収し、宿舎に戻って映像の確認をしました。すると、なんと今年はクマの映像がたくさん撮れていました!!!やはり、映像というものは素晴らしいですね。痕跡はあくまで、彼らの軌跡であり、過去のものです。そのため彼らの存在というものが感じにくいことがあります。しかし、自分たちで仕掛けたカメラに追いかけてきた彼らの姿が見えるとその姿にとても興奮し、クマに恋い焦がれてきた我々の心を揺さぶります。クマはかっこいいし、かわいいです。
その他にもたくさんの動物たちのかっこいい姿映っていました。中にはカメラの前でのんきにエサを食べているカモシカの姿、親が子にぶつかって戯れている?シカの親子の姿など普段見られない行動というものが観察できました。実際に取れた映像を解析していくとさまざまなことがわかります。しかし、その反面課題もたくさんありました。カメラを仕掛けた獣道はシカ、カモシカのみしか使ってなかったためクマの映像が撮れなかったこと、斜面の関係で後ろ姿しか映っていなかったこと、下層植生が茂りすぎていて葉っぱしか取れていなかったなどカメラをしかけるにあたって次回にむけての改善点はたくさん見つかりました。次はもっとかっこいい、かわいいクマの姿が撮れるように議論を重ねて、いいポイントにカメラを設置したいと思いました。
今回の踏査では多くの成果と反省点が見つかり、いい合宿になったのではないかと思います。今回撮れた映像は来週11月2日3日に行われる岐阜大学祭で展示しようと思っています。気になる方はぜひクマ研の屋内展示に来て下さい。お待ちしております!クマのことを少しでも知ってもらえるような展示を準備しています。
(はるき)
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